伊藤忠エネクスグループ

プチくらしの森
更新日: 2025.02.05

保険金額が資産運用で増える?
変額保険とは

ファイナンシャルプランナー(CFP®)/1級ファイナン シャル・プランニング技能士/DC(確定拠出年金)プ ランナー/住宅ローンアドバイザー/証券外務員新井 智美さん

◆変額保険のメリットとリスク

変額保険とは、貯蓄型の生命保険の一種です。株式や債券を中心に資産運用をし、運用実績によって保険金や解約返戻金が変動します。

変額保険には有期型と終身型があります。有期型は保険期間が決まっており、満期時に運用成績が基本保険金額を上回っていればその分保険金額を多く受け取れます。また、契約期間中に死亡または高度障害の状態になった場合は、基本保険金額に運用で得た利益分が加算されます。反対に、運用成績が悪ければ、満期保険金は基本保険金額を下回ることもありますが、契約期間中に死亡または高度障害の状態になった際には、基本保険金額が最低保証として受け取れます。終身型の場合、保険期間は一生涯です。保険料払込期間終了後も保障が続きますが、払込期間終了後の運用成績によっては、死亡保険金が基本保険金額よりも少なくなる場合もあります。

◆向いているのは長期契約が可能な人

変額保険に向いているのは、現在、加入している保険の死亡保障が少なく、長期間にわたって契約を続けられる人です。最低でも20年間の加入期間は考えると良いでしょう。逆に、すでに十分な死亡保障がある生命保険に加入している場合は、変額保険に加入するよりも、NISAなどの非課税制度を活用して運用を行うほうがおすすめです。

変額保険の運用商品の内容は保険会社によって異なります。選んだ運用商品によっては手数料(信託報酬手数料)が高いものもあり、運用コストがかかってしまいますので、複数の商品を比較して手数料の低いものを選びましょう。

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