どのくらい節約すべき?食費節約のポイント
実は食費の節約は難易度が高い
節約において最初のターゲットになりがちな「食費」。しかし、実際にはお値打ち価格で買うスキルや在庫管理するスキル、食材からレシピを考え調理するスキルなど、必要なスキルが満載で、簡単なことではありません。
そのため、基本的には住居費、通信費、保険料など毎月何気なく支払いが発生している「固定費」の節約が優先順位は高く、食費についてはそれらの見直しが終わっても、なお支出を削りたい場合に検討するのが適当でしょう。
食費の目安額は、手取り収入の15%程度(世帯の手取り月収が30 万円であれば4.5 万円程度)。そこまではむしろ心置きなく使い、多少は予算オーバーしたとしても十分な栄養をとって健康維持に努め、医療費などの追加の支出が発生しないようにすることも、家計管理において有効な選択肢です。
まとめ買いが有利とは限らない
食費の節約が苦手な人はまず「適量を購入する」ことを心がけましょう。京都市が2017年に行った生ゴミの調査によると、食べ残し・手つかず食品などは1家庭につき年間約5.6万円。適量を購入し、廃棄をなくすことは年間5万円程度の節約効果が期待できます。
例えば、アボカドが「1つ150 円、3つ300円」で売られていた際、我が家で無理なく消費できる量が1つなのであれば、150 円で1つを買うのが良いでしょう。1つでも腐らせたり、食べなかったり、無理矢理食べたりした場合、300円で2 個買ったことになり、結果1つあたり150円で買ったことになってしまいます。
近年では一人暮らし用の総菜など、量が少なく、その分やや割高に見える食材も増えてきましたが、無理せず使い切れる適量を買う方が、結果的に家計にとっては無駄な支出が生まれにくいことも多いです。
また、すべて自炊で頑張るのではなく、ご飯だけは炊いて1 回分ずつ冷凍にするなどしてストックし、おかずなどは買って済ませることも十分な節約効果があります。
料理が得意な方は、安いときにまとめて食材を買って作り置きをするなどの方法も良いですが、苦手な方は適量の購入を心がけたり、できる範囲で自炊したりすることでも効果があります。続けやすい節約行動なら累積額も大きくなるため、無理をしすぎないことも大切です。